冷凍カニの食べ方(さばき方・ゆで方)

冷凍カニ

冷凍カニは生の状態のカニに比べて日持ちしますし、種類によっては比較的安い傾向が見られます。そのため、冷凍カニを好んで購入するといった方も少なくありません。
しかし、冷凍カニは解凍法や調理法を間違えてしまうと、美味しさが損なわれてしまいます。そこで今回は、冷凍カニの正しい解凍法や調理法、茹で方などをご紹介していきます。

冷凍カニは時間をかけて解凍する

冷凍カニを解凍する場所として適しているといわれているのが「冷蔵庫内」です。冷凍されたカニは急速に解凍させてしまうと、「旨み成分」が水分と一緒に一気に流れ出てしまいます。冷蔵庫内であれば解凍速度を落とすことができ、一定の品質を保ったまま解凍させることができます。
また、冷蔵庫内で解凍させる際には、新聞紙やキッチンペーパーなどでカニを包んでおくことがポイントです。冷蔵庫内でもカニの水分は蒸発してしまうため、乾燥を防げるような工夫を施しておきましょう。なお、この際甲羅が下になるように置いておけば、カニ味噌が流れることも防げます。
基本的に冷凍カニは、一度解凍させたら再冷凍しないことが望ましいとされています。再冷凍してしまうと風味、味ともに品質が低下してしまうため、解凍させた分はその日のうちに食べるように心がけましょう。

冷凍カニの調理法とさばきかた

冷凍カニには、獲ってからすぐに冷凍されたもの(生冷凍)と、ボイルしてから冷凍されたもの(ボイルタイプ)の2つの種類があります。生冷凍とボイルタイプでは、向いている調理法が異なる点に注意しておきましょう。
生冷凍の冷凍カニは、「焼きガニ」や「鍋」に向いているといわれています。それに対し、ボイルタイプの冷凍カニは、解凍してそのまま食べる方法が良いといわれています。
どの調理法を選ぶとしても、まずはカニのエラにあたる「ガニ」を取り除く必要があります。甲羅を尻の方から手で持ち上げれば、甲羅を外すことができます。甲羅を外すと「白くてビラビラしたもの」があり、これがガニと呼ばれている部位となります。このガニを包丁やはさみなどで全て取り除きましょう。
次は、脚と胴を包丁やはさみを使用して全て切り離していきましょう。なお、鍋や味噌汁に使う場合には、胴を包丁で縦に2つに割っておくことがポイントです。胴を割っておくことによって、より多くのダシや風味が出やすくなります。

冷凍カニを美味しく茹でる方法

冷凍カニを茹でて調理するのであれば、まずは甲羅から味噌を取り出し、別の皿に移しておきましょう。これはカニ味噌が流れてしまうことを防ぐための行程ですが、「毛ガニ」に関してはこの行程は必要ありません。
次に、カニが十分に入る大きな鍋に水を張り、水1リットルに対し約15〜20gの塩を入れていきます。そして鍋を火にかけ、カニを入れずに沸騰するまで待ちましょう。
鍋が沸騰したら、カニ味噌が流れないように「甲羅を下にして」カニを鍋に入れていきます。この際一度沸騰がおさまりますが、茹で時間は「再沸騰してから」約15分〜20分が目安となります。ただし、カニの大きさによって適した茹で時間も変わってくるため、15分前後経過したら細かく茹で具合をチェックすることを心がけましょう。茹で時間が長すぎると身がボソボソになってしまうため、注意が必要です。
その後、軽く水洗いをすれば調理は完成です。水洗いが遅れてしまうと、余熱によって身がボソボソになってしまう恐れがあるため気を付けましょう。

おわりに

ここまで、冷凍カニの解凍法や調理法について紹介してきました。冷凍カニであっても正しい解凍法や調理法を守れば、「活けガニ」と同様美味しく食べることは可能です。今回紹介した正しい方法をしっかりと身につけ、カニの風味や味を最大限活かせるようにしていきましょう。

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