妊娠中にカニを食べても大丈夫?

妊娠中にカニを食べても大丈夫?
妊娠中で食事に気を遣っている、または気を遣った経験があるという方は多いでしょう。妊婦が避けるべき食べ物、摂取量を減らした方が良い食べ物などが厚生労働省からも発表されています。
ここでは、妊娠中にカニを食べても問題がないか、カニアレルギーと胎児との関係性はあるか、などについて紹介していきます。妊娠中でも旬のカニを食べたいという方は、参考にしてみてください。

【カニが妊婦に与える影響】過剰摂取しなければ問題はない

妊婦にまつわる言い伝えは、全国各地に存在します。「妊婦はカニを食べてはならない」という噂もその1つです。しかし、実際はカニを食べても問題はないということが、厚生労働省の調査報告で証明されています。
地域によっては「カニは体を冷やすから妊婦には良くない」とされているところがあります。魚介類に含まれた微量な水銀が胎児に悪影響を与えるという理由で避ける地域もありますが、科学的な根拠がないため、気にしない人の方が多いようです。
ただし、妊娠中は妊娠前とは体調が異なる場合が多く、通常より抵抗力が弱くなっているため、おなかを壊しやすい状態になっていることを意識しましょう。自分の体調を見ながら過剰摂取しないようにして、生のカニよりも焼いたりボイルしたり、調理した方が無難でしょう。
また、注意したいのは甲殻類アレルギーです。カニやエビなどのアレルギーを持っているという人は、当然カニを摂取するのを避けなければなりません。

【妊娠中にカニを食べた場合の胎児への影響】アレルギーとの関係性は明確でない

妊娠中に除去食を心がける妊婦さんは多いでしょう。しかし、現在のところ妊娠中の除去食によるアレルギーの予防効果は明確になっていません。
3大アレルゲンとされる「卵・牛乳・大豆」に「小麦・米」を加えた5大アレルゲンを食べないよう気を付ける、制限するといった食事をしても、子どもがアレルギーを発症する可能性はあり、カニアレルギーも同様のことがいえます。アレルギーリスクの高い家系で心配だという方は、かかりつけ医に相談してみるといいでしょう。
基本的には、母胎と胎児のため、バランスのとれた食事を摂取することが大切です。1日3食、きちんと栄養を摂取できる食事を作ることを意識した方がいいでしょう。カニアレルギーなど、アレルゲンのことを意識してしまうと、食べられる食材が限られてきてしまい、栄養が偏る可能性があります。
アレルギー家系だからといって、100%遺伝するわけではありません。気にしすぎず、心穏やかに過ごすことが一番です。

【授乳前に赤ちゃんへすべきこと】カニアレルギーかどうか、専門機関でチェックする

母乳で赤ちゃんを育てていきたいと考えている方は、母乳を与える前に赤ちゃんのアレルギーチェックをしておくと安心です。母親が食べたものの栄養が、赤ちゃんへそのまま与えられるため、赤ちゃんにアレルギーがある場合は食事に注意する必要があります。
母親がアレルギーでなくても、赤ちゃんがアレルギー反応を示す食べ物を摂取してから授乳してしまうと、授乳後、赤ちゃんに発疹やむくみ、肌が赤くなるなどの症状が出る場合があります。もし甲殻類アレルギーがあれば、カニを食べてから授乳したときにアレルギー反応が出るでしょう。
事前にアレルゲン食品を知っておけば、安心して授乳することができます。きちんと検査をして自分の子どものアレルゲンを確認したいという人は、小児科やアレルギー専門のクリニックなどで、赤ちゃんのパッチテストを受けてみると良いでしょう。短時間で終わる簡単な検査でアレルギーチェックができるため、授乳中に食べてはいけないものがわかります。

おわりに

今回は妊婦さんが気になるカニの情報を提供してきました。妊娠中であっても甲殻類アレルギーがない限り、食べ過ぎない程度に摂取することは問題ないため、ボイルにしたり、鍋にしたりして堪能しましょう。

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