蟹(生カニ・茹でカニ・冷凍カニ)の保存方法と保存期間

スーパーなどで販売されているカニは、主に生カニ・茹でカニ・冷凍カニの3種類に分けることができます。これらは、種類によって適した保存方法や、保存できる期間が異なります。間違った方法で保存したり、保存期間を超えたりすると美味しさを損ねてしまうため、正しい保存方法や保存期間を身につけておきましょう。
ここでは、生カニ・茹でカニ・冷凍カニの種類の正しい保存方法や保存期間を紹介します。
生カニの保存方法と保存期間
生カニは、必ず茹でてから保存するようにしましょう。生カニのまま保存してしまうと、酸化によって色が黒ずんでしまい、見た目だけでなく美味しさも損なわれてしまいます。保存しておきたい部位のみしっかりと茹でましょう。
おおよその茹で時間として、タラバガニはおよそ15分、それ以外のカニは15分〜20分程度です。カニの大きさによっても適した時間は異なるため、15分を超えたあたりで細かく茹で具合を確認するようにしましょう。
また、そのまま冷蔵庫内で保存すると、冷蔵庫内を汚してしまう恐れがあります。キッチンペーパーや新聞紙、ビニールなどを使用し、カニの水分が冷蔵庫内に付着することを防ぎましょう。
保存期間については、冷蔵庫の場合約2日〜3日、冷凍庫の場合約1ヶ月といわれています。保存料が使用されている生カニの場合、これらの保存期間を少し超える程度であれば問題ありません。
茹でカニの保存方法と保存期間
茹でカニは、ラップで3重に包んで冷蔵庫や冷凍庫に保存する方法が一般的です。保存している最中に水分が抜けてしまう恐れがあるため、できるだけ密封した状態で保存することを心がけましょう。ラップが無い場合には、新聞紙やビニール袋などで代用しても構いません。
茹でカニの場合には生カニのように、保存する前に茹でる必要はありません。既に一度茹でられているため、再び茹でてしまうとエキスが流れ出てしまうことによって美味しさが損なわれます。食べない部分については、そのままの状態で保存するようにしましょう。
保存期間は、冷蔵庫で約2日間、冷凍庫で約3日間といわれています。冷凍庫であっても生カニと違ってあまり日持ちがしないため、保存期間には十分に注意しておきましょう。
冷凍カニの保存方法と保存期間
冷凍カニを保存する際にも、茹でカニと同じように新聞紙やラップを用いて密封させます。冷凍カニは他の種類と比べると水分が多いため、冷蔵庫内が汚れやすいことに注意が必要です。カニ自体を密封させるのはもちろん、保存する場所の下にも新聞紙などを敷いておくことが望ましいでしょう。
保存期間については、冷凍庫で約2〜3週間といわれています。冷凍カニは冷蔵庫での保存には適していないため、必ず冷凍庫で保存することを心がけましょう。
冷凍したカニの解凍方法
冷凍保存したカニを解凍する際には、冷蔵庫内で解凍させることがポイントです。室温など急速に解凍が進んでしまう解凍法では、氷が一気に溶けることによってエキスも流れ出てしまいます。美味しさを損なわないために、冷蔵庫内でゆっくりと解凍させましょう。
解凍時間はカニの種類、大きさなどによってばらつきが見られますが、手足のみの場合には約12時間〜15時間、一匹丸々の場合には約18時間〜24時間とされています。解凍に時間をかけすぎると腐敗が進んでしまう恐れがあるため、注意しておきましょう。
解凍時にも、水分の蒸発を防ぐためにカニを密封しておくことが大切です。さらに、溶けだした水分によって冷蔵庫内が汚れやすいため、カニの下にも新聞紙などを敷いておきましょう。
おわりに
ここまで、それぞれの種類の保存方法と保存期間について紹介してきました。どの種類でも冷蔵庫内で約2日間は日持ちしますが、できるだけ早く食べた方が美味しさや風味を損なわずに済みます。冷凍する場合でも同じであるため、届いたカニは極力早く食べるようにしましょう。