赤ちゃんに蟹はいつから大丈夫?カニは何歳から食べさせていいの?

食べる時についつい静かになってしまうほど美味しいという蟹、皆さんはいつ頃初めて食べた記憶があるでしょうか?自分が親となった時、できるだけ美味しいものを子供に食べさせてあげたいと考えるものですが、こと赤ちゃんに対して与える場合については注意しなければならないこともあります。
蟹は赤ちゃんが生まれてすぐに与えて良い食材ではありません。ここでは蟹を与えるタイミングについて紹介していきます。
蟹を与えるタイミングは?

赤ちゃんの食事は離乳期からスタートすることになります。離乳期には離乳食というものを利用して通常の食事に慣れさせていくことになるのですが、大きく4つの段階に分かれています。離乳初期・離乳中期・離乳後期・離乳完了期の四段階です。この段階のうちどの段階から与えて良いのか?というのが食材によって違っています。
蟹に関しては離乳完了期、つまり1~2歳ごろから与えても良いものとなります。それ以前に与えるのは避けるようにしましょう。とはいえ、蟹は消化しづらい食物です。消化のしやすさを考えると、固形物もしっかり食べられて消化器官も発達する3~4歳ごろに与えるのが理想です。
注意すべきは甲殻類アレルギー
また、蟹を赤ちゃんに与える場合には食べやすさや消化しやすさだけではなく、もう一つ気をつけなければならないポイントがあります。それが甲殻類アレルギーの存在です。エビや蟹はいずれもこの甲殻類アレルギーによって症状が出てしまうものとなります。
そのため、蟹を与える時には必ずアレルギー検査を行った後にしましょう。たかがアレルギーと侮っていると危険な症状をもたらす可能性があります。アレルギーに共通していることですが、一度目に発生する症状はそれほど重くはなりません。そのため気づきにくいことがあります。
しかし、二度目に摂取してしまった時のアレルギーは重篤になる可能性が高いため、一度目のサインを見逃さないようにしましょう。アレルギーの可能性が高い食品については同様のチェックを行い、十分注意をして与える必要があります。
また、アレルギーには遺伝的要素があります。自分や親族に甲殻類アレルギーがある人がいる場合には特に注意して与える必要があります。
甲殻類アレルギーはエビと蟹で共通して発生するため、アレルギーチェックには桜えびなどを利用すると良いでしょう。小児科や皮膚科でアレルギーのパッチテストを行うこともできるため、心配ならば病院で検査をするのも一つの方法です。
食べ始めはどう与えれば良い?

赤ちゃんの消化吸収の能力は大人に比べて遥かに弱いものです。蟹は特別消化しにくい食品ではありませんが、離乳直後に与える食品は消化し易いように工夫して与えなければなりません。また、咀嚼の能力も大人に比べると劣っているため、喉を詰まらせないような食べさせ方を考えなければなりません。
それでは、赤ちゃんが問題なく食べられるような蟹のレシピについて紹介しましょう。水分と一緒に食べた方が咀嚼しやすくなるため、スープにすると良いです。スープの味付けは醤油をベースに薄めに作ると蟹との相性もよく、赤ちゃんでも喜んで食べてくれます。
同じく離乳完了期には食べられるようになっている玉ねぎや豆苗などを一緒に入れ、野菜にも慣れさせるようにできればベターです。蟹は細かくほぐし、塊にならないように注意しましょう。何かに練り込む場合にはさらにみじん切りにすると食べやすくなります。
スープに入れる場合に小さな白玉に蟹のみじん切りを混ぜるのも良いでしょう。噛むことを意識させる時期でもあるため、必要以上に柔らかいものにする必要はありません。
おわりに
子供と一緒に美味しいものを食べられるようになっていく、というのは育児の楽しみの大きなポイントの一つです。ただ、それによって子供が苦しんでしまう可能性もありますから、お互いが楽しめるように十分注意しましょう。