訳ありガニが激安な理由

販売されているカニの中には、「激安」な価格で売られているものもあります。特に通販では激安品が多く存在していますが、消費者の中には「飛びついても良いものだろうか…」と疑心暗鬼になってしまう方がいます。
ここでは、激安のカニには一体どんな理由があるのかについて紹介していきます。
目次
【激安な理由その1】サイズに問題がある
規格品のカニは通常、重量によってサイズ別に値段が設定されています。規格品には基準が定められており、その基準を満たしたカニであれば、スーパーやデパート等の店頭で販売されるケースが多くなっています。
しかし、ときには規格品の基準を満たすことができないカニも水揚げされます。基準よりもサイズが小さいカニだけでなく、大きいカニも規格外といった扱いがされることになります。そのため、激安で販売されているカニの中には、サイズが大きいものも含まれているのです。
【激安な理由その2】見た目に問題がある
水揚げされるカニの中には、既に脚が折れてしまっているものや、甲羅に傷がついてしまっているものが存在しています。また、水揚げした際には問題が無かったとしても、水槽内で輸送している際に傷がついてしまうカニもあります。
このように、見た目に問題が生じたカニはサイズ面で問題が無かったとしても、正規の価格では販売されることはありません。ネット通販では、カニの折れた脚が「数キロ単位」で販売されている光景も見られます。
【激安な理由その3】殻や甲羅の中身に問題がある
カニという生き物は、殻や甲羅がいくら大きかったとしても、確実に多くの身が詰まっているというわけではありません。中には殻や甲羅の中身がスカスカの状態になっており、見た目ほど身が詰まっていない状態のカニも存在しています。
このように中身に問題が生じているカニも、正規の価格で販売されることはあまりありません。ただし、業者によって中身の詰まり具合の基準が異なっているため注意が必要です。「中身が訳あり」と記載されている商品を見つけた場合には、どの程度の問題なのか業者に聞いてみましょう。また、そのカニを手に持ち、自分で重さを確認することも大切になります。
【激安な理由その4】付着物が付いている
水揚げされたカニの中には、「フジツボ」や「カニビル」が甲羅や手足に付着してしまっているものもあります。他にも付着物にはさまざまなものが見られますが、目視でわかるような付着物が付いている場合には見た目が悪いため、正規の価格で販売されることはあまりありません。
また、付着物の中には人体に影響を及ぼすものが含まれている可能性があります。そのため、付着物が付いていることがわかっているのであれば、何が付着しているのかについて業者に問い合わせるようにしましょう。
訳ありカニを購入する際の注意点
訳ありカニは通販サイトでよく販売されていますが、全ての通販サイトが優良サイトであるわけではありません。中には「悪質業者」も存在していますし、本来ならば、さらに安い相場の商品を高値で売られてしまう恐れがあるのです。
そのため、訳ありカニを購入する際には、業者の信頼性をチェックするようにしましょう。口コミ情報を参考にしたり、問い合わせてその業者の反応を調べたりすることによって、信頼性をある程度判断することができます。いつでも問い合わせができる業者を選ぶことも大切です。「所在地」や「電話番号」などの情報がサイトに掲載されていない場合には、何かあってもすぐに連絡できない恐れがあります。また、それらの情報も嘘である可能性はゼロではないため、実際に一度問い合わせてからサイトを利用することも視野に入れておきましょう。
おわりに
ここまで、訳ありカニの理由などについて紹介してきました。訳ありカニの中には、味や新鮮さについては問題が生じていないものも多く存在しています。激安の理由があなたにとってデメリットでなければ、訳ありカニを選んだ方がお得なケースもあります。広い視野を持ち、訳ありカニもひとつの選択肢として見ていきましょう。