島根県隠岐諸島の名産カニ、隠岐松葉カニとは?隠岐松葉蟹の旬や解禁日

「隠岐松葉カニ」と呼ばれているカニをご存じでしょうか。全国にはさまざまな名産カニが存在していますが、隠岐松葉カニもその中のひとつです。隠岐松葉カニは品質が高く、味も良いと言われていることから、このカニ目当てで隠岐に訪れる方も多くいます。そこで今回は、隠岐松葉カニの特徴や解禁日などについて紹介していきます。
隠岐松葉カニってどんなカニ?

ズワイガニの中でも、島根県の隠岐諸島近海で水揚げされたものを隠岐松葉カニと言います。ただし、水揚げされたズワイガニの全てが隠岐松葉カニと呼ばれるわけではなく、一定以上の品質やサイズなどの条件が揃っていないと、隠岐松葉カニと呼ばれることはありません。
隠岐諸島近海で水揚げされたカニはさまざまな項目で選別され、選別をクリアしたものに青地のタグが取り付けられます。他の漁場で水揚げされたズワイガニにはこのタグは付けられないため、青地のタグが隠岐松葉カニであることの証明となります。また、選別をクリアしたものの中でも特に700gを超えるものは高く評価されており、タグに漁獲した漁船の船名も記されています。
隠岐松葉カニの解禁日と旬
隠岐松葉カニの解禁日は、他のズワイガニと同じく11月6日です。メスはこの時期から翌年の1月10日まで、オスは翌年3月20日までが漁期と定められています。漁期以外の時期にも隠岐松葉カニは漁獲されますが、国内の漁船では漁獲が禁止されているため、漁獲されたとしても放流されます。
旬に関しても大きな違いは見られず、11月上旬〜3月下旬までが旬であると言われています。
隠岐松葉カニの魅力

隠岐松葉カニの漁場である隠岐諸島周辺は、さまざまな魚介類が生息していることで知られており、豊富なプランクトンが存在しています。プランクトンや小魚などはエサとなるため、この漁場はカニの生息地として絶好の条件であると言われています。
さらに前述のようにズワイガニは乱獲防止・資源保護のために漁期が定められているため、隠岐松葉カニは漁が禁止されている期間内に十分に成長することができます。豊富なエサ、そして十分な成長期間によって、漁獲される頃にはサイズが大きくなっており、身もしっかりと詰まっている状態になります。
カニの漁獲法には底引き漁など複数のものがありますが、隠岐松葉カニの多くは「かご漁」によって漁獲されています。底引き漁ではカニ味噌や外子などに海底の砂が混じってしまうケースがありますが、かご漁ではあまり砂などが混じることはありません。そのため、特にかご漁で獲れた隠岐松葉カニは、品質が高いと言われています。
また、ブランド蟹としては比較的価格が安いことも、隠岐松葉カニの魅力のひとつです。
隠岐松葉カニを食べる方法
隠岐松葉カニは島根県内の魚屋や市場などで購入することができますが、ネット通販でも購入することが可能です。認定タグが付けられた700g以上の隠岐松葉カニもネットで購入することができ、中には1kgを超える商品も見られます。また、漁が解禁されると島根県内の飲食店やホテルなどの宿泊施設では、隠岐松葉カニ料理が提供されることもあります。
ただし、お店やレストランなどでは当日に仕入れる量に限りがあるため、事前に予約を済ませておく必要があります。予約さえ済ませておけば、ほぼ確実に隠岐松葉カニを食べることができるでしょう。
おわりに
ここまで、ブランド蟹のひとつである隠岐松葉カニについて紹介してきました。比較的価格が安く、品質も高いことから、隠岐松葉カニは人気の高いブランド蟹のとなっています。ホテルやレストランなどで食べる場合には予約で埋まってしまう可能性があるため、早めに予定を立てて行動することを心がけましょう。