兵庫県柴山漁港の名産カニ、柴山ガニとは?柴山蟹の旬や解禁日

兵庫県柴山漁港の名産カニ、柴山ガニとは?柴山蟹の旬や解禁日

カニの種類として有名な松葉ガニや越前ガニですが、これらは実は両方ともズワイガニという種類のカニの別称です。同じ種類でも産地を名称として付け、他との差別化を図るブランドガニが増えてきています。近年は兵庫県の柴山漁港で捕れた松葉ガニが高品質であるとメディアに取り上げられ、柴山ガニというブランドが全国に広がりつつあります。ここでは、柴山ガニの基礎知識と、旬の季節・解禁日についてご紹介します。

【柴山ガニの基礎知識1】良質な漁港から水揚げされている

柴山港は兵庫県の城崎温泉をさらに北上した香美町にある漁港で、古くから良質な松葉ガニが水揚げされていました。柴山港は日本海の良質な漁場が近いという恵まれた環境にあります。しかも、その漁場は水温が高くてカニの餌が豊富に生息しているため、身が引き締まって甘みがあるカニが水揚げされるのです。
また柴山港では、新鮮で美味しい柴山ガニを食べてもらいたいという関係者の熱意から、カニの鮮度に大きなこだわりがあります。
他の漁港では1日かけて漁場に行き、2〜3日かけてカニを獲って漁港へ戻っています。しかし、この方法では漁に出ると5日は操業しているため、生きたカニの水揚げが難しいという欠点があります。柴山港は夜に漁場へ出て朝には帰ってくるため、新鮮なカニを消費者に提供できているのです。

【柴山ガニの基礎知識2】鮮度管理が徹底されている

柴山港では漁港に戻ってからの保存方法にもこだわりがあります。漁獲したカニは2℃前後に調整されたいけすで運ばれ、港では水槽に入れてセリにかけられます。さらに保存用の海水は漁港入り口の赤灯台の沖から300mあたりから取水して紫外線殺菌装置と冷却装置で循環されたものを使っています。
カニは獲るときに体に細かい傷がついてしまう場合があります。傷口から雑菌が入るのを防ぐために保存用の海水を紫外線で殺菌し、高品質を保っています。恵まれた漁場と鮮度、そして安全にこだわった管理体制こそ、柴山ガニがブランドになる理由なのです。
漁港では他の松葉ガニと区別するため、カニの脚にピンクのタグをつけています。これこそが正真正銘の柴山ガニを示すものであり、関係者の自信と確かな品質の証になります。

【柴山ガニの基礎知識3】プロの目でランク分けされている

柴山港では、プロの目によってカニを細かく選別しています。大きさや重さ、甲羅の固さや身の入り具合など100以上のチェックポイントによってランク分けされているのです。
その厳正な選別基準は日本一と称され、プロの目によって分類されたカニは50gの違いや細かな傷も見落とさないといわれています。
特に重量1.4キロを超えるカニは全船で数匹しか獲れず、その希少性から最高ランクの柴山ゴールドと呼ばれています。

柴山ガニの旬と解禁日

カニの解禁日は海域によって異なるため、同じ松葉ガニでもブランドによって漁期が異なります。兵庫県の柴山ガニは例年11月6日に漁が解禁されます。漁期はメスは翌年の1月10日まで、オスは3月20日まで続き、この時期が柴山ガニの旬といわれています。
解禁日当日の昼には漁港で初セリが行われてイベントも開催されるため、旅館はその時期に合わせて旅行プランを提案しています。生きたカニがセリに出される様子は活気があり、柴山ガニの鮮度を観光に訪れた人にも実感してもらうことができます。
産地に行くと生でしか味わえない味や、その新鮮さを活かした調理法があります。生のカニを楽しみたい人は、旬の時期に合わせて現地まで脚を運ぶといいでしょう。
また、柴山ガニは全国の百貨店や通販サイトからも販売されています。産地直送の場合なら朝にセリ落としたカニの茹でたてを冷凍し、その日のうちに発送してもらうことができます。

おわりに

柴山ガニの最大の魅力は鮮度にこだわり抜いている点です。恵まれた漁場だけに満足することなく、生きたカニを届けるという関係者の熱意がブランドを支える底力となっています。
その中でも、さらにトップレベルの選別をくぐり抜けたものだけが、柴山ガニとして全国に出荷されるのです。

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