兵庫県香住の名産カニ、香住ガニとは?香住蟹の旬や解禁日

日本にはいくつものブランド蟹がありますが、その中のひとつに香住ガニという品種があります。ブランド蟹の中では比較的知名度の高いカニではありますが、香住ガニについて詳しく知っているという方は少ないのではないでしょうか。
今回は、香住ガニの特徴や、旬の時期・解禁日についてご紹介します。
香住ガニってどんなカニ?

日本では「紅ズワイガニ」と呼ばれる種類のカニが各地で水揚げされていますが、その中でも兵庫県香住漁港で獲れたものが「香住ガニ」と呼ばれています。香住ガニは他の紅ズワイガニと比べても品質が高いといわれており、「甘みが強いこと」と「みずみずしい」ことが特徴です。
香住ガニは水深500〜2,500mの深い場所に生息しており、海洋深層水の中で成長しています。海洋深層水は通常の海水よりもミネラルが多く含まれているため、香住ガニは他の紅ズワイガニよりも高い品質となっているのです。
また、輸送方法にも工夫が見られます。深い場所に生息している魚介類は鮮度を保つことが難しくなりますが、香住ガニ漁では高速小型船が使用されています。漁獲してから速いスピードで港に運ばれるため、品質が高いだけではなく鮮度も保たれています。
一般的には「茹でガニ」にして食べられることが多いカニですが、他にも「焼きガニ」や「鍋」、「刺身」など料理法が豊富であることも魅力のひとつです。
香住ガニと「松葉ガニ」をブレンドしたものは「黄金カニ」と呼ばれており、幻のカニといわれています。通常の香住ガニよりも身の詰まりが良く、3,000杯に1杯の割合でしか獲ることはできません。こちらの黄金カニは希少価値が高いため、通常の香住ガニに比べると入手することが難しくなっています。
香住ガニの解禁日と旬
香住ガニの漁期は、9月1日~翌年の5月31日までです。カニの中でも比較的漁期が長いため、長い期間市場に出回っています。
春や秋の入り口に一足早くカニを味わえることも、香住ガニの魅力といわれています。旬の時期も漁期と大きな変わりはありません。ただし、9月初頭の時期には、まだしっかりと成長を遂げていない香住ガニも見られることから、10月からが旬にあたるという認識もあります。
黄金カニも10月〜5月が旬にあたるといわれており、数は少ないながらもこの時期に取り扱っているお店に問い合わせれば、購入できる可能性があります。
香住ガニの購入方法と相場

香住漁港に近い市場やスーパーなどでも香住ガニは買い求めることはできますが、通販でも購入することが可能です。香住ガニを取り扱っている通販サイトは数多くあり、通販サイトの場合はほとんどが「冷凍物」となります。
香住漁港に近いエリアでは、香住カニを使用した料理を振る舞っているお店もいくつか見られます。そのようなお店であれば、生きたままの状態で香住ガニが運ばれてくるため、より新鮮な状態で香住ガニを味わうことができます。
さらに、9月中旬には毎年、香住漁港にて「香住ガニまつり」が開催されています。その日獲れた新鮮な香住ガニを購入できるのはもちろんのこと、このお祭りでは他にもさまざまなイベントが行われています。
香住ガニのは、中くらいのサイズで約3,500円前後が相場となっています。特大のものでも1杯約5,000円前後が相場であり、同じサイズの松葉ガニに比べると安い価格です。香住ガニは松葉ガニよりも漁獲量が多いことから、比較的安い価格で販売されている傾向があります。
おわりに
ここまで、香住カニについて紹介してきました。香住ガニはリーズナブルかつ高品質であり、今では通販サイトでも購入可能となっています。今後カニを食べる予定がある方は、香住カニも候補のひとつとして考えてみてはいかがでしょうか。