山陰地方の名産カニ、松葉ガニとは?松葉蟹の旬や解禁日

山陰地方の名産カニ、松葉ガニとは?松葉蟹の旬や解禁日

みなさんは、冬の味覚といえば何を思い浮かべるでしょうか。さまざまな冬の味覚がありますが、その中でもとりわけ人気を誇り、人びとを虜にする食材が『カニ』です。鍋にして食べるも良し、香ばしく甲羅ごと焼きあげるも良し。考えるだけで、よだれが溢れてきそうになってしまいますね。ここでは、そんなカニの中でも人気のブランドのひとつである、松葉ガニについてご紹介します。

松葉ガニって、どんなカニ?

カニの中でも特に人気が高いのが、『冬を代表する味覚』といわれるズワイガニです。日本では、水揚げされる場所ごとにいくつかのブランドガニが存在し、山陰地方で水揚げされるオスのズワイガニは松葉ガニと呼ばれます。
松葉ガニの名前の由来は諸説あります。「細長い脚の形や肉が松葉のように見えるから」、「昔、漁師が松葉を使って焼いて食べていたから」という説が有名ですが、はっきりしたことはわかっていません。

松葉ガニの特徴

松葉ガニは、ある程度成長したものだけが水揚げされるため、殻は硬く、脚は長くてハサミが大きく、持ち上げてみるとずっしりと重たいのが特徴です。もうひとつの特徴として、甲羅に黒い斑点(カニヒルの卵)がついていることがあります。
このカニヒルの卵は、甲羅に付着しているだけでまったく害はありません。むしろ、脱皮からかなり経過したカニに付着する傾向があるため、上質のカニの目安とされています。
形は同じですが、脱皮直後で甲羅が軟らかく、水分量が多いカニは「若松葉ガニ」と呼ばれ、区別されます。成熟した松葉ガニよりも比較的安価に売られているため、松葉ガニの魅力をリーズナブルな価格で味わうことができます。

松葉ガニの旬って、いつごろだろう?

松葉ガニに限らず、ズワイガニは資源保護のために漁期が指定されています。松葉ガニが水揚げされる山陰地方では、漁期は11月6日から、メスは1月10日、オスは3月20日までとされており、さらに、品質を保つためにさまざまなルールを定めて、厳しい漁獲制限を行っています。
このため、松葉ガニは1年の中でごく限られた期間しか味わえない、貴重な存在であるといえます。厳しいようにも思えますが、それが松葉ガニの品質を高めているのです。

松葉ガニがおいしい理由

松葉ガニのおいしさには、理由があります。それは、山陰地方が恵まれた漁場であることです。山陰地方の沖合いは「日本海固有水」と呼ばれる0〜5℃の水塊で満たされており、年間を通じて変化なく穏やかです。
そのため、海底の泥にはプランクトンやカニの餌になる生物(魚や貝、エビ等)が豊富で、松葉ガニの身やカニ味噌をおいしく成熟させます。また、この泥は砂のように軽くきめ細やかであるため、甲羅や脚が傷つけられることもありません。それが、松葉ガニの特徴である長い脚を育てています。
厳しい品質管理に加えて、こうした優れた漁場の特徴が、松葉ガニを大きく、おいしく育てているのです。

松葉ガニの魅力、食べ方

松葉ガニの魅力はなんといっても、そのぷりっとした食感、繊細な甘みを含んだ身、そして、濃厚なカニ味噌です。そんな魅力的な食材である松葉ガニは、さまざまな食べ方に適しています。
カニの香ばしい香りや甘さを味わいたいなら、焼きガニです。カニ味噌本来の濃厚な味を堪能したいなら、カニ味噌の甲羅焼きもよいでしょう。白菜や椎茸をたっぷり入れたカニ鍋物と、締めのカニ雑炊もおすすめです。どんな食べ方にも対応できるのが、松葉ガニの大きな特徴です。

おわりに

一般的には、高級食材といわれているカニ。その中でも、松葉ガニは一流のブランド品です。味のよや扱いやすさにより、多くの人びとに愛されています。まだ食べたことのない方は、ぜひ一度味わってみてください。

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